ガラパゴスな妖怪ウォッチ グローバルなポケモン

 

 妖怪ウォッチポケモンアニメこれは今の子どもに人気のアニメだと思います。

 

 

 この二つはよく対比させられているのですが、この二つのアニメのギャグの手法は大きく異なります。

 

同じ制作会社が手掛けているはずなのに、その様相は大きく違うので

 

 それの違いについて書いていきたいと思います。

 

 

 

 

サンムーンの場合

  1.  ボディランゲージ的な笑い
  2. 変顔
  3. 両親世代が懐かしめるネタ

 

 

妖怪ウォッチの場合

  1. 両親世代が見て分かるパロディネタ
  2. ボケに突っ込む
  3. 突っ込みのセリフに「キモッ」という台詞
  4. 投げやりな展開

 

重複してるいる部分はありますが、このように違いがあると思います。

 

まずサンムーンについて

 

サンムーンによくある笑いの手法で

 一つ目にボディランゲージ的な笑いと書いていますが、これは文字通り動きだけで笑わすことです。 日本の笑いによくあるように、ボケを訂正するために突っ込みという役割がよく使われています。

しかし、ボディーランゲージ的な笑いには

突っ込みというのは必要ありません。

 ボディーランゲージ的な笑いは直接説的な笑いなので簡単に理解出来る分言葉を使うと鮮度が落ちる 故に、分かりやすさを求めるなら動きだけで笑わすことが重要だと思います。

(オーキド校長の変顔に対してあまり、言葉を使った突っ込みもないのも、これが理由ではないかと思っています。)

 

 二つ目にも上げた変顔も上記の理由が含まれていると考えています。

 

そして、3つ目の

両親世代が懐かしめるネタこれは、20年続いてるビッグコンテンツのポケモンならでは、手法だと思います。(例を上げるならサトシの着るTシャツの初代ポケモンのアイコンを載せるなど)

 

歴史が長いからポケモンだけでネタを完結

することが出来る。これは妖怪ウォッチでは難しいのではないかと思います。

 例えば、初期のポケアニでは、サントアヌ号の転覆回などは、明らかにポセイドンアドベンチャーを意識して作られていたり、こういう手法は最近のポケアニでは少ないのですが、妖怪ウォッチでは、こういう手法が使われています。(妖怪カユカユ回など)

 

次に

妖怪ウォッチ

について書いていこうと思います。

 

一つ目の

 両親世代が見て分かるパロディネタ

についてです。

例を挙げればきりがないのですが、有名どころでは

藤岡弘。探検隊  ピンクレディー 三年B組金八先生

 などがあります。

脚本家の加藤陽一さん曰く、「大人も子ども楽しめるように作っている」という話から見えるように、歴史がない妖怪ウォッチがどの世代が見ても楽しめる作りにするには、他のコンテンツをパロディー化するという手法を取っているのではないかと思います。

 

 二つ目のボケに突っ込む

これは当たり前になりすぎて見落としやすいかもしれませんが、

芸人パックンが言っていたように「アメリカでは突っ込みはいない」と語っていたように、ボケに突っ込むというのは、日本が磨きあげてきた手法ということが分かると思います。

 

だからこそ、世界中で人気あるポケモンでは、ボケに突っ込むということが少なく

妖怪ウォッチではボケにはとことん突っ込むという違いが生まれたのではないかと考えています。

 

 3つ目の

突っ込みの台詞に「キモッ」

 これも妖怪ウォッチでよく見られる風景だと思います。

キモッ」という台詞は、日常生活の中では当たり前に使われていますし、「キモッの汎用性は高く、色んな意味があると思います。

 

しかし、ポケモンでは「キモッ」という台詞は使われていません。

 

そういう意味を伝えたい場合は、サンムーンの場合はBGMと顔だけで表現しています。

 

ここでも、言葉とボディーランゲージの違いが現れていると思います。

 

4つ目の

投げやりな展開」

 これは妖怪ウォッチの十八番という位よく使われています。

妖怪カユカユ回など、投げやりな展開過ぎて逆に面白い位です(笑)

 

ポケモンの場合は一話で30分使えるのと

妖怪の場合は一話を、10分で終わらせるという時間的な制約があるからという理由だとは思いますが、

この投げやりな展開というのも、ポケモンと妖怪の違いだと思います。

 

 

上に挙げた以外にも多くの違いはあるでしょうが、

同じ子ども向けアニメでもここまで違うと、

対比する意味がないように思えてしまいます。

 

こういう言い方は好みませんが、

みんな違ってみんないい

上手いこと纏まったと自分で満足出来たのでこれで終わりたいと思います。