名作【好奇心は女子高生を殺す】について
最近ハマっている作品があります。それがタイトルにもある【好奇心は女子高生を殺す】という漫画です。
どんな漫画かというと、二人の女子高生の
【みかん】と【あかねこ】がSF(少し不思議)な世界に触れていく基本1話完結の物語です。
全部で2巻と少ない巻数ですが、その分中身は凄く濃密で1話読んだ後の読了感がとても心地よいです。
1話事にある話だと考えさせられたり、また他の話だとこんなキレイなオチで纏められるのかと感動させられる話が毎回あります。
この漫画のいい所って読んでいて不快にならない所だと思うんですよね。読者を惹きつける為に過激な表現(エログロ)用いたりしない。そんな表現をせずとも人を惹きつける魅力がある。そこが凄く好きなんですよね。
Twitterで流れやすい作品ってどうしても、目立つ為に過激な表現や展開、記号的な可愛さみたいな物を全面に出している作品をよく見かけるんですよね。勿論そういう作品が駄目というわけではないんですけど、そういう作品って読了後の感想が一方通行になりがちになってしまうんですよね。
可愛さを全面に出す作品なら、「可愛かったな」とか、過激な表現を用いる作品なら「嫌悪感」と作者の思惑通りの消費しか出来ない。(そう言う風に描いてるから当然と言えば当然なのですが)
言うならば作品の「余白」を感じられないというべきでしょうか?
どういう事かと言うと、ただ与えられる感情をそのまま消費して楽しむ。与えられた感情で終わってそこからの拡張性がない、考える余地や自分なりの感想が出にくい。これは僕の読解力が低いだけかもしれませんが、決められたレールに乗せられているように感じてしまう。
しかし【好奇心は女子高生を殺す】という作品にはそういう所がありません。僕が一番好きな話は下の話なのですが
「好奇心は女子高生を殺す」が面白い! 10. 第10話 あの世なんてないさ♪ #サンデーうぇぶり https://app.sunday-webry.com/share.php?title_id=422&chapter_id=27796
この話は読者に考える余白がある。
こうかもしれないし、違うかもしれない。答えを明確に示さず、読者が好きなように感じられ、考えろと問題提起をしている訳でもない、自分の思った事が正解でいいという安心感があります。
こういう作風が心地よい読了感に繋がっているんだと思います。作品を読み込んで世界観の考察したり、作者の考えを深掘したりするのは、僕には出来ないけど、それでもいいよと包み込んでくれる優しさをこの作品から感じます。
勿論こういう終わりの話だけではなく、オチや流れが秀逸な物も色々あって読んでいて面白い作品です。
最後にサンデーうぇぶりのコメント欄にあった「一番いい話がみんな違う」というコメントがあったのですが、僕はこの一言が【好奇心は女子高生を殺す】という作品をよく表していると思います。
読んだ人個人にそれぞれの捉え方や思うことは違うのは当然ですが、何が正解かというのがない。
読んでいて自由な気持ちになれるこういった作品が広まってくれたらいいなぁとおもいます。
【好奇心は女子高生を殺す】を読んでこう思ったなどの感想があったらコメント欄で是非教えて頂きたいです。