ビグネス参式は惜しい作品だったが、勝郎先生の才能は素晴らしい
正直この漫画は、最初はおもしろくなかった。
ただ、最終話付近から一気に雰囲気が変わった。
最初にビグネス参式を読んだ印象というのは、
主人公は面倒くさいオタクで、ヒロインに可愛げもなければ、キャラデザも僕の好みには刺さらず、
ストーリーに惹きつけられる事もない。
僕は3話位から読まずにそのうち、連載は終わるだろうと思いながら読んでいて、その予想は当たった。
だが、最終話付近にとある小さな事件をキッカケに評価が一変した。
作者のtwitterは削除されたのだが、サンデーに対して少しでも抵抗する為にこのシーンを書いたという旨の小さなニュースが流れてきた。
週刊少年サンデー【ビグネス参式】作者が1ページ丸々白紙で提出。その理由は・・・? ※ネタばれ控えめ | ゲームよりどりサブカルみどりパーク
野次馬精神のある僕は、冷やかす気持ちで、
「ちょっとニュースになってたし読んでみるかw」と
軽い気持ちで読んでみた。
その話の流れは、ヒロインが敵にやられ意識不明の状態で倒れており、
その事に怒った主人公が、ラスボスの元に向かい、
ラスボスと主人公が対面するというシーンがあったのだが、そのシーンにとても魅せられてしまった。
「キャラクターの魅力一つでこんなにも漫画の世界が変わるのか」
その話を読んで、ビグネス参式の印象が180度変わった。
今までの主人公は、オタク趣味全開で周りの事を考えない読者に好かれにくい印象を持つキャラクターだったのが、ヒロインの為にあの自己中心的な主人公が人の為に行動するという。今まで受けていた印象とはガラッと変わるシーンが凄く心に響いたのだ。元々こういうシナリオにするためにあえて、主人公の魅力を減らし、物語が進む事に掘り下げる手法を取っていたのか分からないが、この話を読んでからビグネス参式が凄く好きになってしまった。
だからこそ、この漫画は非常に惜しい漫画だと思ってしまう。力はあるが精神的に成長するというのは、鋼の錬金術師等で見られる話ではあると思うし、「こういうことがやりたかったんだねw」と分かった風に言えるシーンではあると思う。
だが、作者の絵の力強さがそのシーンに説得力を持たせていた。
その1シーンで僕は作者の勝郎先生のファンになってしまった。
絵柄一つで人を魅力する事って娯楽が溢れた現在では難しい事だろう。刺激が多すぎて5感をフルに使えない漫画だと更に人の気持ちを動かすのは困難だと思う。
youtubeやTVアニメなんかでも、特段面白いことを言っていなくても、BGMやSEや動きを使って面白いと錯覚させる事が出来るのに、絵一枚で心を動かせる人が今どれくらいいるのだろうか?
絵一枚で気持ちを動かすにしても、その作品に対して印象が良い人だったりしたら、まだ簡単に動かせると思うが、元々評価が低かった人の気持ちを動かせるなんて中々出来ない事だ。
だがそれを勝郎先生はやったのだ。
だからこそ、僕はビグネス参式という漫画が惜しいと思えて仕方がないのだ。
最初から主人公やせめてヒロインの魅力があれば、読み続けてくれる人も多かったと思う。
キャラクターに魅力がなくても、斬新なストーリーでどうなるのかと人を惹きつける事も出来たかもしれない。
スタートダッシュで躓いた作品に見えてしまう。
良いところを出すより悪い所のほうが口にしやすい作品なのに、「好きか?」と言われれば「YES」と答えられてしまうほど、あのシーンに魅了された。
あのシーンは勝郎先生の魂が宿っているように見えた。今までの取り繕った物ではなく、魂が震えるような経験、色んな漫画を読んでいるせいで忘れていた感覚を思い出した。
勝郎先生の中では、もっと壮大なストーリーがありそれを出しきれなかったのかもしれないが、最初の出来からして読者を惹きつけるのは難しかったのかもしれない。
でも、最終話付近からの展開を見てしまうと、
次回の作品がどうなるのかとても気になってしまう。
次回作はきっと物凄く面白い作品が見れるのではないかと期待してしまうぐらい勝郎先生への評価が上がった。
あれだけ人を惹きつけるシーンを描ける作家なのだからこれで終わってしまうのはもったいないと思う
次回作が少年サンデーなのか小学館とは別の出版社から出るのか分からないが、次回作は面白い作品になるだろうと自信を持って言える作者だと思います。
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斉藤ゆう先生の新作【東京に染まられへん子】遂に更新されましたね。
(2/2) pic.twitter.com/nVccV5t3yN
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斉藤ゆう先生のらくがきが尊すぎる
今日ツイートされた斉藤ゆう先生のらくがきが滅茶苦茶エモ過ぎてビックリしました。
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斉藤ゆう先生が遂に復活!!
ここ一年程Twitterを更新していなった斉藤ゆう先生が遂に動きだしました!!
一目惚れ(1/2) pic.twitter.com/FljXXAACtJ
— 斉藤ゆう (@54110yu) February 18, 2022
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