ポケットモンスター キミにきめた! 感想4

 

 

 

 

 

 以下ネタバレ注意

 

 

 

 

 

そしてついにライバルクロスのバトルが始まります。

このバトルシーンもまた良いんですよぉ

 

何が良いって ガオガエンリザードがまず熱い

 最近のサトシのバトルスタイルというのは

奇をてらう (この言い方には語弊があるかもしれませんが )ものが多く、アニメ独自の戦闘というのがよく表現されています。

 

しかし、このガオガエン戦では、戦術などなしに猪突猛進に攻めます。 観客からすれば、一方的に攻めているように見えますが、実はクロスのもうかを発動させるための作戦でした。  シンジを意識して作られたであろう、クロスがもうかを使いこなしている。このシーンでも古参ファンからしたら何か感じとるシーンであったと思います。

 アニメ版のシンジとヒコザルは猛特訓をしても、もうかを使いこなすことは出来ませんでした。しかし映画版のクロスとガオガエン

もうかを使いこなしていた。

この対比もよく出来ているなぁと感じました。 

 そうして、クロスになすすべもなくサトシは敗れてしまいます。  

俺の考えは間違ってないのになんで負けたのか」と思うようになり、

ピカチュウなら勝てていたかもしれない

 というような

サトシが闇落ち状態になります。

 

(サトシの闇落ちといえば、AG※この時は操られていたであったり、 ショータ戦の後のウルップ戦などがあると思いますが)

 

サトシがたらればを言うのは

僕の記憶にはありませんでした。このたらればを言い出したことにより違う世界線に行くきっけになるのですが、

この場合の闇落ちというのは、ゲームの世界でよくある世界を支配するというのではなく、ポケモンを信じることができないと捉えるべきだと思います。

 もしピカチュウなら 勝てていた発言なんて物は、リザードを信じられない所から生まれたものだと思います。

 

そうした後 

マコトとソウジと口論になり

ついにはピカチュウとも喧嘩をしてしまい、

絶望に暮れながらサトシは森の中で一人座り込んでしまいます。

その時に持っていた虹色の羽が黒くなり、

 

 

サトシは別の世界に行ってしまうのです。

 

これを見たときは思わず声を上げてしまいました(笑)

 

ポケモンで夢オチをするなんて首藤さんの幻のプロットでしか見れない物だと思っていたのにまさか映像化するなんて(^_^;)

 

サトシの行った世界(現実?)ではポケモンはおらず、普通の10才の子供として生活しています。

 

その描写も(ゼニガメ フシギダネ ヒトカゲが書かれているポスターが車のポスターに変更されていたり 学校の先生がキクコっぽく描かれていたり 細かい描写が光っていました)

 

授業終わりに屋上にサトシ マコト タケシ

が集まりサトシはこの町の向こうに旅に出たいという話を二人に向けて話すのです。

(この、旅に出たいというのはスタンドバイミーっぽいかなぁと思ってます。)

 

そうした時に、一緒に旅をしたい友達を思い浮かべた時消えたはず記憶のピカチュウを思い出すのです。

 

そうして、忘れたピカチュウを思いだし、映画版の世界にサトシは戻ってきて、闇落ち編は終わるのです。

 

上にも書きましたけど、 夢オチの話を絡めるなんて正直予想もしていませんでした。

 

首藤さんが考えていた ポケモンとはいったい

であったり、昔見ていた子ども達に向けたメッセージを描くという強い意思表示がこのシーンで分かると思います。

 

 首藤さんが書かれた小説版ではたしか、

新たなポケモンが現れると今までいた動物が消え、さらにその動物の記憶もなくなるという設定がありました。

 ただ昔見ていた子どもに向けたメッセージというのは、これを見てこう感じ取ってほしい

 というよりは、ノスタルジーに浸ってほしいというようなことの方が多かったかもしれません。

 

首藤さんのブログ?では子どもの時見ていた人達が大人になっても楽しめるような形をとりたい、しかしそれは、アニメの世界に閉じ籠もるような形では駄目ということを書かれていた思います。

 

大人になって楽しむために重要な役割を持つのがロケット団なのですが、今回は露骨にカットされていたので、首藤さんのメッセージとは別のノスタルジーを全面に押す形になったのかなぁと考えています。

 

闇落ち編が終わり、ついにサトシ達は

ホウホウに会いに向かうのでした。

 

感想5に続く